本紙恒例の健康食品受託企業調査で、2023年に増収となった企業は55%で、前年の50%を上回ったことがわかった。過去最多となる138社が回答した。「経営良好」の割合は39%で、コロナ1年目の20年調査から持ち直している。人気受注素材の1位は「乳酸菌」。NMN人気も継続している。コロナ収束で各社からは明るい声が聞かれ、3社に2社が来年に増収を見込むものの、24年の市場全体の景気見通しについて「好景気になる」とみる企業は3社に1社だった。人手不足の問題も継続しており、課題は残されている。(詳細データは11〜23面の「健食受託加工・製造」特集に掲載)
売上高50億円以上は 2 割
調査は健康食品の受託製造企業約240社を対象に、11〜12月に実施。過去最多となる138社から有効回答を得た。例年同様、回答企業の売上規模は「10億円未満」が約5割で最も多い。50億円以上の企業は約2割となっている。
23年下期の経営状況は、「良かった」が39%で、前年調査から6ポイント増加した。「悪かった」は15%で前年より3ポイント減少、コロナで落ち込んだ状況からの回復傾向が見られる(右上グラフ)。「良かった」と回答した企業からは、受注増を理由に挙げる声が相当数に上っており、コロナ明けで商品開発が活発になっているようだ。 23年の売上増減率を聞いたところ、増収企業は55%で、前年調査から5ポイント増加。減収企業は31%で、前年調査から4ポイント減った。
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