ミネラル素材は、プロテイン、フェムケア商品、完全栄養食への配合が加速している。このほか、大豆ミートのマスキング用途での活用もみられはじめた。日本人のミネラル不足は、国民健康・栄養調査で露呈、メーカー各社による積極的な新商品開発や啓発活動が行われている。原料サプライヤーは、「無添加」「溶解性」「吸収性」などの訴求ポイントを打ち出し、差別化できる商品開発を後押し。美容業界向けではフルボ酸の提案もみられる。
マルチミネラルサプリ「利便性」「無添加」などで差別化
複数のミネラル成分を配合するマルチミネラルサプリは、不足する栄養素を手軽かつ効率的に摂取できるため、食生活が偏りがちな人、食事制限(低カロリー食など)が必要な人、食欲減退に悩む人、ヴィーガン志向の人などに支持されている。商品はソフトカプセルや錠剤、グミ形状などが販売され、ブランドオーナーは、「無添加」「におい低減」「持ち運びの利便性」「1日1粒」などを打ち出した差別化提案を進めている。
選択サポートサービス「my – best」が発表したマルチミネラルサプリのランキングは、『DHCマルチミネラル』(ディーエイチシー)がトップに。不足しやすいカルシウム、マグネシウム、鉄のほか、亜鉛・銅・セレン・マンガンなど10種のミネラルをバランスよく配合した。2位は、『Nature Madeマルチミネラル』(大塚製薬)。マグネシウム、亜鉛、銅などの7種のミネラルを1日目安量1粒に凝縮。香料や着色料、保存料は不使用で仕上げた。このほか、『マルチミネラル』(ファンケル)、『Dear-Natura Style マルチミネラル』(アサヒグループ食品)などをピックアップした。
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