長く続いたコロナ禍でも、マスクによる肌トラブルなどを背景に堅調に推移したインナービューティ市場。肌の保湿、紫外線対策など美容サプリメントの開発が進み、化粧品との併用も浸透。肌分野における機能性表示食品は、2021年から3年連続で150品超の受理をしている。本紙が昨年12月に実施した健食受託調査の受注件数が伸びたカテゴリーでも「美容・美肌」はトップを堅持した。また、コロナ収束による人流増加に伴い、体型やストレスに悩む女性が増える中、メーカーサイドでは、“肌+α”の組み合わせでの提案が活発化している。昨年9月には、資生堂がインナービューティ市場参入を発表。今後、大手企業に引っ張られる格好で、インナービューティ市場の活性化が期待される。
「肌」分野の機能性表示食品 1年で150品超が受理
身体の内外を健康で美しく保つことを目的に摂取するインナービューティサプリ。長引くコロナ禍でも、安定した需要の高さから市場は堅調に推移。本紙が昨年12月に実施した健食受託加工・製造企業を対象とした定期アンケート調査(図参照)でも、2023年受注件数が伸びた分野で、「美容・美肌」がトップだったほか、親和性の高い「ダイエット」「スポーツニュートリション」なども上位にランクインした。
インナービューティ素材は、コラーゲン、プラセンタ、ヒアルロン酸、セラミド、ビタミンCなどの定番素材に加え、乳酸菌、NMN、青汁、酵素などの活用が進む。剤形は、飲料、カプセル、グミ、ゼリー、顆粒など多種多様。
美容サプリは化粧品よりも場所や時間を選ばず、手軽に摂取できるのが特徴のひとつ。なかでも小型瓶タイプの美容ドリンクは人気があり、大手ECモールでも、コラーゲン、セラミド、ヒアルロン酸配合のドリンクが上位を占める。美容サロンやクリニックなどの専門店ルートでは、体感性や成分の含有量が重視され、錠剤やカプセル剤形の人気が根強い。。。
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