健食受託市場、回復から拡大基調に
2010年の健康食品受託市場は、昨年の回復から今年は拡大基調に転じた――本紙編集部が受託製造企業約200社(有効回答73社)を対象に行った調査で売上高増減率が前年比を上回った増収企業は63%となり、昨年調査との比較で5ポイント上昇した。
一方で、減収企業は同3ポイント減の20%にとどまった。増収企業の多くは、新規顧客の開拓、海外から受注拡大などに成功したもようだ。
ただ、健康食品全体の市場に対する景況感については、国内景気の不透明感、不安定な政治経済、消費低迷などを背景に、各社とも慎重な見方をしている。
こうした中、海外進出を加速する動きが活発化していることも明らかとなった。
また来年は7割が増収を見込んでおり、本紙が確認しているだけでも6社が新工場建設を予定。健食受託市場の拡大を裏付ける動きが見られた。