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【アンチドーピング】五輪イヤー、AD認証・分析数共に右肩上がり

2024年7月のパリオリンピック・パラリンピック開催を前に、スポーツニュートリション分野が盛り上がりを見せている。開催の裏で常に課題とされているのが、ドーピング問題だ。3年前の東京オリンピックでも英国の陸上選手がドーピング違反によりメダル剥奪が決定。選手は、陽性反応について「汚染されたサプリメントによるもの」と釈明し、サプリメントによるドーピングが話題となった。世界ドーピング防止機構WADAは依然としてアスリートのサプリメント摂取を推奨していない一方、今や、アスリートにとってサプリメントは栄養補助、パフォーマンス向上を目的に競技上でも必要なツールの一つだ。サプリメントメーカー各社は、アスリート向けの製品開発を行うと同時に、アンチドーピング認証やドーピング分析を強化。実際、国内外の認証数、分析数は増加傾向に。認証取得した企業の中にはコストを度外視してでも、AD認証の必要性をアピールする。健康産業業界では、アスリートが安心してパフォーマンスを上げられる環境作りに動き出している。

8割のアスリートがサプリメント摂取

今年7月のパリオリンピック・パラリンピックの開催を前に、スポーツニュートリション製品の上市が活発化している。2022年に「ニュートリエンツ」がまとめた報告書によると米国の80%以上のアスリートがサプリメントを摂取していると報告している。摂取理由は、パフォーマンスの向上、疲労回復が最も多い理由で、モチベーションを高めるなどの理由もあった。別の調査では、オーストラリアの競泳選手102人の内、86.9%が何らかのサプリメントを使用していると発表している。成分は、ビタミンC、クレアチン、タウリン、マルチビタミンなどが利用されている。
今や、アスリートにとってサプリメントは、様々な理由でスポーツ競技に欠かせない存在になりつつある。

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