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【健康・美容飲料】受託6割が増収 、成長軌道に勢い

飲料受託企業の6割が増収達成——。2023年度の健康・美容飲料の市場は、コロナ収束を受けV字回復したことがわかった。定番の美容系ドリンクに加え、コロナで沈んだ酒宴対策、スポーツ分野での口栓付パウチゼリー飲料、Tパウチ入りエナジーゲル、経口補水ドリンク等も回復。海外輸出案件やインバウンド需要も戻りつつある。免疫系や快眠・リラックス系など、機能性表示食品を受理した飲料も増加しており、機能性表示が飲料市場の拡大にとっての起爆剤となる期待感も。2024年も引き続き、原材料や資材、光熱費や物流費等の価格高騰や値上げなど、懸念材料も少なくないが、7割が増収を見込むなど、懸念材料を吹き飛ばす勢いが感じられる。

コロナ収束で、飲料市場V字回復

本紙編集部では今年2月中旬〜3月初旬に掛けて、健康・美容飲料およびゼリー飲料等の受託製造実績のある企業を対象に取材およびアンケート調査を実施、37社より回答を得た。2023年度の経営状況について「良かった」との回答は、40.5%で昨年調査より4.7ポイント減少。度重なる原材料・資材や光熱費・物流費等の高騰を背景に、増収減益と回答した企業も少なくなかった。実際、2023年度の減収企業は、同5.3ポイント増の28.6%となった。
一方、増収達成企業は昨年調査より9.7ポイント増の63.0%。2ケタ増収企業も同3.5ポイント増の20.1%となった。増収企業からは、コロナ収束に伴う市場の回復、海外輸出案件が復活、新規案件の獲得等を理由に挙げる企業が多かった。今年に入りインバウンド需要の復調も見られているとのコメントも聞かれた。

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