一昨年に起きたハードカプセル問題による空カプセルの需給バランスの変動は、サプリメント市場におけるハードカプセル剤型の重要性を表面化させた。その後、ソーフンジャパンによる増産供給や、ロンザ、クオリカプスの供給再開、インドや中国からの大手サプライヤーによる新提案などを経て、現在は安定している。ソフトカプセルを含め、医薬品製造技術をバックボーンに持つカプセル製剤の製品開発は、「耐酸性」「耐熱性」「腸溶性」などの機能改善や付加価値が期待でき、機能性表示食品の開発でも活用されている。素材の特性や機能性に合わせた組み合わせで、その良さを最大限に引き出すカプセル製剤開発をリポートする。
ハードカプセル、需給回復に
ハードカプセル市場は、乳酸菌やNMNなどニーズの高い人気素材を中心に堅調に推移しており、供給タイトな状況は回復しつつある。国内のハードカプセル主要メーカーは、ロンザ、ソーフンジャパン、クオリカプスの3 社。一昨年に自主回収を行ったロンザとクオリカプスは、いずれも供給を再開。増産対応を図ったソーフンジャパンや、インド、中国からの新たな空カプセル提案などもあり、現在は需給が安定している。。。
続きは、本紙4月3日発行号(1785号)に掲載。定期購読のお申し込みはこちらから
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