滋養強壮の伝統食として、古くから日本人に親しまれてきたニンニク。安心感、わかりやすい訴求点に加え、栽培法や加工技術の向上により、有効成分を高含有化した原料や、ニンニク特有の臭いを抑えた商材も増加。機能性研究では、睡眠障害改善や疲労感軽減をはじめ、動脈硬化抑制、歯肉炎・歯周炎に対する作用、冷え性改善、抗うつなどが報告されている。S-アリルシステイン(SAC)を関与成分とする機能性表示食品は、「睡眠の質」「疲労感軽減」をテーマとする商品化が進んでいる。
機能性表示食品、「睡眠の質」「疲労感」に照準
ニンニクをエビデンスベースで訴求していく動きが活発化している。S-アリルシステイン(SAC)、アリイン、γ-グルタミル-S-アリルシステインを関与成分とした機能性表示食品は3月22日現在、18品目受理。「睡眠の質向上」「疲労感軽減」「精神的疲労軽減」「血圧」テーマの商品化が進んでいる。生鮮食品は昨年12月、アリインを機能性関与成分とした『ロケット発芽にんにく』が受理された。
桃屋のニンニク、昨対111%好調
受理数の最も多い関与成分はS-アリルシステイン。㈱桃屋が23年7月にリニューアルした機能性表示食品『桃屋のいつもいきいきβ』は、活動量計による客観的指標など、従来の調査方法とは違うアプローチで新たにエビデンスを構築した。「睡眠の質向上」「日常生活で生じる疲労感軽減」を表示しており、今年2 月の売上は「23年7月対比で111%増だった。デジタル広告によるF 2転換率の改善が数字を後押しした」という。
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