健康食品や化粧品のOEMメーカーが数多く立ち並ぶ静岡。コロナ以降需要が旺盛になり、受託製造を行う企業では軒並み稼働率が上がっている。なかでも海外への輸出を目的とした製造依頼がここ数年急増。各社、海外展開に本腰を入れている。一方で、紅麹問題に端を発する健康食品全体への風評被害に頭を悩ませる。紅麹を配合していない製品でも出荷停止や製造ストップなどが発生。取引先への対応に追われるなど生産性は落ちており、売上への影響も少なくない状況だ。
受託各社、海外案件増加で受注好調
健康食品の主要受託製造企業が集中する静岡。各社を回るとアフターコロナに入り、好景気である印象だ。受託企業を対象に昨年末本紙が実施したアンケート調査では、2023年の売上状況について、増収と回答したのが55%に。前年調査から5ポイント増えた。2ケタ増収も3ポイント増の16%になるなど好調だ。「機能性表示食品案件の受注増加」や「大手企業の新商品開発が昨年より増えた」、「国内インバウンド向けの案件が少しずつ動き出している」など、回復に向けた手応えを実感するコメントが聞かれた。なかでも共通していたのが「海外案件の増加」だ。ヒアリングでは、「海外は受注ベースで前年を上回った」など、海外輸出が活発化している様子がうかがえた。
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