コロナウイルスの感染拡大による外出自粛・生活リズムの乱れは、ストレスケア・睡眠サポートのサプリメント・機能性表示食品市場を押し上げた。新たなユーザーを獲得したストレスケア素材は活躍の場を広げており、マッサージ店や温泉、サウナ、リラクゼーション施設、心療内科での展開など、ストレスケア分野の周辺市場とのコラボが進む。また、月経対策、中年期女性の睡眠の質向上など、フェムケア市場へのマーケットインも加速している。
「ストレス」含む機能性表示食品 サプリからパプリカまで、受理数800品超に
「ストレス」を含むヘルスクレームで受理された機能性表示食品は832品(撤回品含む)。この1年で100品以上の新規受理があった。商品形態は、サプリメント、飲料、チョコレート、のど飴から生鮮食品(メロン、トマト、パプリカ)まで。有名アパレルブランドやコンタクトレンズ大手、老舗食品メーカーなど、新規参入は後を絶たない。「快眠」「疲労」表示とのダブル・トリプルヘルスクレームで受理されているケースが多い。なお、「ストレス」「快眠」「疲労」領域の機能性表示食品は、従来トクホ型に次ぐ受理数となっており、累計受理数の1割を占める。
関与成分はGABA、乳酸菌、グリシン、テアニン、ラフマ由来ヒペロシド・ラフマ由来イソクエルシトリン、5-アミノレブリン酸リン酸塩など多岐にわたる。表示内容は、ストレスでは「一時的な精神的ストレスや疲労感の緩和」「一過性の作業にともなうストレスの軽減」、睡眠では「睡眠の質(眠りの深さ・起床時の睡眠に対する満足感)の向上」「起床時の疲労感や眠気の軽減」「一過性の作業にともなうストレスの軽減」など。
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