一般食品から健康食品、漢方薬まで活用されるキノコ。β-グルカンやビタミンD、食物繊維が豊富なことが知られ、最近ではコルジセピン、ヘリセノン、アントロキノノールなど、様々な有効成分の機能性研究が進んでいる。種類も豊富で、アガリクス、霊芝、冬虫夏草など伝統的なものに加えハナビラタケ、カワラダケ、ベニクスノキダケなども新たな研究が進む。米国を中心にカナダや香港でもキノコブームが生まれ、日本産霊芝をはじめヤマブシタケのサプリメントやシイタケ粉末をプロテインやチョコレートに配合した商品も人気だという。日本発キノコの機能性に商機がみられる。
多彩なキノコ研究、機能性表示食品の届出も進展
古くから健康食品として活用されるキノコは、現在も新たな用途開発や機能性研究が続いている。健康食品に用いられるキノコは、エノキダケ、マイタケ、冬虫夏草、霊芝、アガリクス、タモギダケ、ハナビラタケ、ヤマブシタケ、カバノアナタケ、カワラタケ ――など多種多様だ。 キノコ素材は、β-グルカンを主とし、アミノ酸やビタミン類が豊富に含まれており、霊芝や冬虫夏草など、漢方薬の原料として使われているものも多い。健食業界では古くから免疫賦活作用を利用した製品が多く、アガリクスやメシマコブ、カバノアナタケなど、ブームを作ったキノコも少なくない。また、カワラダケなど新たな免疫キノコ原料も注目される。 免疫賦活作用以外の機能性研究も進展。ハナビラタケの抗糖尿作用や美肌作用、ヤマブシタケの脳機能サポート作用、アガリクスの育毛作用 ――など、キノコの持つ様々な機能性に対するエビデンスの構築も進みつつある。
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