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【アクティブシニアサポート】高齢者の健康長寿対策に成果

アクティブシニア向けの骨・筋肉サポート製品の上市が進んでいる。かねてより高齢者の医療費・介護費増大は、国の財政を逼迫させるおそれから産学官連携で健康長寿に取り組んでいる。健食分野でも、サルコペニアやフレイル・ロコモ対策として骨・筋肉サポート素材を用いた製品開発や機能性研究が活発している。骨サポート分野ではカルシウム素材が多く利用される一方、骨代謝や骨密度の重要性を啓発。筋肉サポート分野では、シニア向けのプロテインをはじめ、HMB、GABAなどの機能性表示食品の上市が進み、市場は拡大傾向に。国を挙げての高齢者の健康対策に健食メーカーが参画することで、様々な機能性素材の活用が期待される。

国と企業が協業し ヘルシーエイジングに舵取り

国立長寿医療センター研究所は今年4月、「ヘルシーエイジング」をテーマに、愛知県東浦町の高齢者をモデルとした大規模な疫学研究を開始したことを発表した。ヘルシーエイジングとは、身体的、精神的機能を保ち、社会において自立した生活を行うことを意味する。産学官連携の取り組みで、健食分野からはヤクルト本社、味の素、天野エンザイム、UHA味覚糖などが参画し、各企業の機能性原料や製品を高齢者のフレイル予防に活かすべく研究開発をスタートしている。このような産学官連携による取り組みが進み、シニア層で課題の「フレイル(虚弱)」対策は、年々成果を上げてきている。フレイルは病気ではなく、健康体と要介護の中間に位置する状態を指す。代表的な症状としては、骨粗鬆症や、サルコペニア(加齢性筋肉減弱現象)が挙げられる。この症状が発展すると要介護に繋がり、医療費逼迫の原因となることから、国では様々な対策を講じてきた。

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