インフル対策などで需要拡大
ここ数年、インフルエンザウイルスの流行により注目を浴びたプロバイオティクス。ヨーグルトを中心とした乳酸菌市場では、機能性を前面に出した製品が上市され、堅調な売上を記録している。
各乳業メーカーによる乳酸菌の機能性研究は一層活発化し、エビデンスの取得に力を注いでいる。昨年開催された日本乳酸菌学会では50を超える講座が行われ、乳酸菌研究が盛況であることを示した。
また、健康食品分野では乳酸菌生産物質の採用が広がっており、昨年11月に実施した本紙受託製造企業を対象にしたアンケートでは、2011年の注目素材に乳酸菌・乳酸菌生産物質が13位にランクインし、前年よりポイントを伸ばしている。
インフルエンザの危機感などにより、乳酸菌・乳酸菌生産物質は引き続き高い注目を集めている。