高齢者人口率が高い日本では、国や自治体が健康寿命の延伸に向け、フレイルやロコモ対策などを推進。運動と共に、未病領域における食事改善や健康食品の活用が広がっている。近年は、筋肉維持や骨強化における理解が進み、“筋活”“骨活”といったワードも身近に。商品開発に拍車が掛かっている。「筋肉・筋力サポート」分野では、HMB、GABAなどの機能性表示食品が増加。エビデンスデータをもとに、プロテインとの組合せも目立つ。「骨サポート」分野では、カルシム、ビタミンDといったメジャー素材に以外にも、特色ある機能性素材が登場している。
高齢者、過去最高の3,625万人
総務省統計局が9月に発表した調査によると、65歳以上の高齢者人口は前年から2万人増の3,625万人となった。総人口に占める割合は29.3%。1950年に4.9%だった高齢者の割合は一貫して上昇。2005年に20%を超え、今回過去最高を更新した。国立社会保障・人口問題研究所の推計では、高齢者の割合は今後も上昇。2045年に36.3%の3,945万人になる見込みだという。海外と比較しても人口10万以上の200の国・地域中、日本は高齢者人口の割合が最も高い。こうした調査からも、健康寿命延伸を達成する上で、フレイルやロコモ、サルコペニア対策は欠かせない。
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