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【抗肥満・抗メタボリックシンドローム】東南アジアなど新市場に期待感

受理総数9,000品を超えた機能性表示食品。なかでも中性脂肪低下や内臓脂肪低下など、抗メタボ領域の機能性表示食品は4,000品近くを占め、主要カテゴリーとして制度開始以降、順調に受理品を伸ばし存在感をみせている。好調な流れに水を差したのが小林製薬の紅麹問題だ。「悪玉コレステロールを下げる」旨を表示する『コレステヘルプ』の回収により、他の機能性表示食品にも影響が波及。紅麹を使用していない製品でも打撃を受ける格好となった。機能性表示食品制度自体を非難する声や、「飲んでも意味がない」といったサプリメントや健康食品そのものの存在を否定する声も挙がった。しかし一方で、コレステロール対策も含めた抗メタボ領域については依然として消費者ニーズが強いのも事実。風評被害に負けずに踏ん張る各企業の努力もあり、減少傾向にあった届出も回復をみせるなど、回復の兆しをみせる。また、肥満人口の増加や生活習慣病リスクの増大は日本のみならず、海外にも共通する課題。特に経済発展が著しい東南アジアでは、糖尿病患者の増加など、今後の需要拡大が想定されており、国内企業の海外展開も積極化している。

前年比増、メタボ関連機能性表示食品

受理総数9.000品を超えた機能性表示食品。その内、糖や脂肪、コレステロール対策など、メタボ対策関連商品は4,000品近くを占める。コロナ以降、肥満対策として機能性表示食品の利用は拡大傾向にあり、引き続き市場は活況だ。機能性表示食品として受理しいている商品の表示テーマ別では、最多が「中性脂肪」で1,132品(前年同時期比16%増)。中性脂肪に肉薄するのが血糖値の1,121品(同25%増)。以降、「BMI」1,030品(同44%増)、「内臓脂肪」1,099品(同37%増)、「血圧」837品(同18%増)、「糖の吸収」510品(同18%増)、「体脂肪」513品(33%増)、「ウエスト周囲径」511品(同43%)、「体重」493品(同34%増)、「腹部の脂肪」296品(同43%増)、「コレステロール」246品(24%増)、「尿酸値」138品(同33%)となっている(Wクレーム・トリプルクレームは重複・下グラフ参照)。伸び率でみるとトップは44%増の「BMI」、次いで「ウエスト周囲径」と「腹部の脂肪」が43%で並ぶ。いずれのカテゴリーも軒並み大幅な増加となっており、企業の届出意欲が高いことが窺える。

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