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【珪素 】300億円市場堅持も、淘汰進む

本紙の取材・調査で2024年の珪素(シリカ)商材の市場規模は、300億円(小売りベース)を堅持し、前年比では横ばいに留まったことがわかった。2022年の国センの商品テストを受け、昨年来、食品系や健康・美容系の展示会等では、シリカウォーターや水溶性珪素原料、商材の出展社数が減っており、勢いに陰りが見られる。珪素市場はブームによる成長期を経て、安定期に入ってきたと予想される。業界内で珪素の認知度が高まる一方、「シリカ濃度を正しく表示しているか」「結晶質か非晶質か」「原料・商材に対して安全性や有用性に関してエビデンスを有しているか」―― など、バイヤーや消費者の目も厳しくなっている表れだろう。今後珪素がさらなる成長を遂げる上でも、定番素材として市場に定着する上でも、2025年は重要な1年になりそうだ。

国セン商品テストの影響や市場飽和感…!? 珪素市場の勢いに陰り

大手インターネットショッピングサイトで「シリカウォーター」と検索すると、依然として多くの製品が販売されていることがわかる。国内外の天然水に含まれるミネラル成分の1つ「シリカ(珪素)」を強調したアイテムが多い。現在は大手インターネットショッピングサイトに留まらず、ドラッグストアやスーパーマーケット、コンビニエンスストア、量販店まで、様々な店舗でもシリカウォーターを見掛けるまでになっている。これらオープンマーケットでのシリカウォーターの躍進が、珪素商材市場全体にも追い風となり、水溶性珪素の濃縮液タイプ、サプリメントタイプをはじめ、シリカウォーターを生成できるカートリッジを搭載したウォーターサーバー、スティックタイプの生成器 ―― など、様々な関連商材が流通。珪素市場は順調に拡大してきた。

 

続きは、本紙12月18日発行号(1802号)に掲載。定期購読のお申し込みはこちらから

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