日本人の食事摂取基準」の改正に伴い、食品表示の基準値として利用されている「栄養素等表示基準値」が見直される。値が現行より増えるのは、ビタミンDやビタミンB12など11成分。亜鉛や鉄などは現行より値が減る。改正は10年ぶり。これに伴い、「含む旨」「強化された旨」などの栄養強調表示も改正される。改正案は今年度中にパブリックコメントを行い、消費者委員会の食品表示部会で議論、必要な経過措置期間を経て施行となる見通しだ。
栄養成分表示で改正案
消費者庁は12月13日、2024年度の「食品表示懇談会」(座長:一般社団法人食品表示検定協会理事長、湯川剛一郎氏)を開催。この中で、食品表示基準改正について議論され、消費者庁が、「栄養成分表示に関する改正内容(案)」を示した。食物繊維について、食品表示基準の「別表第9」に規定している許容差の範囲を改正する方針。低含有量の場合に、大きな試験室間誤差が生じることを受けたもの。「0と表示することができる量」の規定も追加する。また「別表第9」に規定している栄養成分の測定・算出方法について、新たなビタミンB群の測定法を追加する。
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