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【ヒアルロン酸 】海外ニーズ引き続き高まる

海外ニーズ引き続き高まる 国内需要も増加傾向に、素材価値に再評価

アフターコロナに入り美容食品の商品開発に対する機運が高まるここ数年、ヒアルロン酸への引き合いが強くなっている。特にニーズが強いのが海外だ。米国や東南アジアでヒアルロン酸を活用した商品が増加している。ヒアルロン酸人気の一番の要因は高い保湿力にある。近年世界的にトレンドになっているコラーゲンと組み合わせたサプリメントをはじめ、パウダー品に配合してプレミアム感を出す設計など、新たな需要も登場しているという。一方国内でも、こうした海外ニーズの影響を受けてか需要が増加傾向に。機能性表示食品では、同成分を関与成分とした受理品が95品と100品目前となった。他の保湿成分に水をあけられていた感が強かったが、確かな作用と素材の品質が再評価されている。

抜群の認知度とプレミアム感 素材再評価で、市場拡大に期待感

美容素材のなかでもトレンドに左右されずに安定した市場が形成されているヒアルロン酸だが、昨年あたりから供給量が増加傾向にあるようだ。原料サプライヤー各社の聞き取りでは、概ね前年比を上回る状況がわかった。ヒアルロン酸原料トップサプライヤーのキユーピーファインケミカル本部では、「国内では機能性表示食品に加え、一般食品への採用が多いほか、ここ数年は力を入れている海外への展開も進んでいる」という。同社では米国市場での展開を睨み、早くから展示会イベントなどに積極的に参加してきたが、地道な取り組みが奏功した格好だ。日本新薬も機能性表示食品対応原料を展開しており、堅調に推移。中原では「機能性表示の利用はないものの、 品質と価のバランスが取れた原料を探しているメーカーから問い合わせが多い」として
いる。アダプトゲン製薬はロコモ・フレイル対策としての展開に加え、近年はフェムケア領域での提案にも力を注いでいるという。また、サンライフでは、需要拡大を背景に原料・OEM供給の再開に踏み切るなど、好調の様子が窺える。

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