2024年の65歳以上の高齢者人口が過去最多の3,625万人を突破。高齢化率が3割目前に迫る中、認知症有病者が約700万人となると推計される2025年問題の初年度を迎えた。一方、厚労省の研究では、2012年の調査よりも2022年の認知症有病率が低値だったと報告。中高年者層のヘルスリテラシーの高まりが考えられるとした。こうした中、認知機能をサポートする健食・サプリメント、機能性表示食品の市場も活発化。2024年は81品目が受理され、累計715品に。対面販売チャネルで展開する企業からは、「売上がコロナ前に戻った」との明るい話題も。さらに、ADHDの児童、受験対策分野、eスポーツ分野など、健脳サプリメントの活躍の場は拡大している。
24年の高齢化率、過去最高の29.3% 中高年層のヘルスリテラシーに商機も
総務省統計局が敬老の日に合わせて発表している高齢者人口に対する統計によると、2024年9 月15日時点の日本の65歳以上の高齢者人口は、前年比2万人増の3,625万人と過去最多を記録、総人口に占める65歳以上の割合も同0.2ポイント上昇し29.3%で過去最高となった。超高齢社会の日本において高齢化率と併せて深刻な問題が、フレイルや認知症有病者の増加だ。今年から始まる2025年問題では、団塊世代が後期高齢者となることを受け、認知症有病者数が、高齢者の約5人に1人に当たる約700万人となると推計されており、社会保障費の負担増加をはじめ、介護・医療システムの崩壊等、様々な問題が指摘されている。
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