「全ての健康は常在細菌叢の乱れから生じるといっても過言ではない」と著者は指摘する。すべての栄養素は腸を通して体に入り、食べ物だけではなく、ビフィズス菌や悪玉菌も腸を通して体の隅々まで行き渡るという。腸には1000種類、10兆個の常在細菌が存在し、その常在細菌叢が健全なバランスを保っている限り、体は健康でいられるという。常在細菌叢のバランスを整えるのが食物成分のプレバイオティクス。なぜプレバイオティクスはいいのか。プロバイオティクスとはどう違うのか。同氏の研究によって明らかにされたプレバイオティクスの効果を解説。健康的な社会の方向性を指し示す一冊。
常在細菌叢を制御せよ!/廣岡芳樹著
単行本 224ページ
1,650円(税込)宝島社