抜群の認知度を誇るオリーブ。食用油、健康食品、化粧品など、様々な分野で利用されており、身近な存在に。オリーブオイルは、健康志向の高まりも追い風に家庭用食用油の中でも人気で、400億円市場を形成する。健食業界では、果肉や葉に含まれる有用成分に着目した機能性研究が進展。「LDLコレステロールの酸化抑制」「筋肉量を維持」「体脂肪の低減」などを謳える機能性表示食品の受理に繋がっている。また、「幹細胞」「関節」「肥満」「肝機能」などにおけるエビデンスをもとに、原料サプライヤーによる用途提案も進み、市場の活性化が期待される。
オイルは家庭用食用油の定番品に 主要産地のスペイン、不作から脱出
健康志向の高まりに加え、料理への活用法などが知れ渡り、特色ある食用油が広く利用されるようになった。日清オイリオグループの定点調査(「インテージ社SCI-pデータをもとに自社で推計」)によると、2023年度・家庭用食用油市場は1,815億円(前年比100.5%)で、上位は、オリーブオイル(426億円・同比104.0%)、キャノーラ油(397億円・同比98.8%)、ごま油(370億円・103.5 %)だった。なかでも、独特な風味や香りを持ち、様々な健康効果が期待できるオリーブオイルは、利用頻度が増加。ここ数年は400億円台を維持している。
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