健康食品市場で定番の青汁(グリーンスムージー含む)製品の2024年通期の市場規模は、前年比6.5%減の約1,003億円となり、1,000億円台は維持したものの大幅減となった。近年の青汁市場は飽和状態にあり、微減・微増を繰り返していたが、2024年は上位メーカーの多くが前年比2ケタ減、主要サプライヤーや受託加工、製品OEM事業者も多くが前年比を下回った。昨年3月の紅麹問題に端を発した機能性表示食品や健康食品・サプリメントのネガティブ報道の影響で出鼻を挫かれ、食品や日用品、生活関連費用の高騰が、消費者の生活を圧迫したことも大きな要因だ。厳しい市場環境下でも機能性表示食品の青汁製品の売れ行きは順調で、“目的”を明確に訴求した提案が青汁製品市場の回復のカギとなりそうだ。
紅麴問題、生活関連費の相次ぐ値上げ 上位企業の多くが2ケタ減収
本紙編集部では1月中旬〜2月上旬に掛けて、青汁製品の原料サプライヤー、受託加工・製品OEM事業者、販売メーカーを対象に、取材およびアンケート調査を実施。60社の回答をもとに、2024年通期の青汁製品の市場規模を算出した結果、前年比6.5%減の推計約1,003億円と、大幅に減少したことがわかった。青汁製品の売上が20億円以上の上位メーカーで、前年比2ケタ減と回答した企業が多く見られたこと、青汁原料の主要サプライヤーや青汁の取扱実績の多い、受託加工・製品OEM事業者でも前年比微減から2割程度減少と回答した企業が多かったことが要因だ。
続きは、本紙2月19日発行号(1806号)に掲載。定期購読のお申し込みはこちらから
該当記事および過去のバックナンバーは、電子版ページからも閲覧いただけます。
■「受託製造企業ガイドブック2022年版」 好評販売中■
2017年版を全面改定し、「機能性表示食品への対応」を追加。各社の概要、特色、業況、連絡先がこの一冊に。健康食品・化粧品の製造、各種試験・分析依頼、原料調達などに、ぜひ本書をご活用ください