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【酵素・酵母食品】市場規模1%増 495億円 

昨年の酵素・酵母食品市場は495億円(前年比1%増)となった。コロナ禍で注目度が上昇した「断食(ファスティング)」ニーズは落ち着いたが、“腸活” ”免疫維持” ”食事代替”などを目的としたユーザーが増え、新たな顧客獲得に繋がっている。店販チャネルはインバウンド再開もあり、緩やかながら回復している。各社、安定供給・品質向上の強化、商品ラインアップの拡充、エビデンスデータの蓄積、海外輸出の拡大など、積極的な事業活動を展開。原材料費の高止まりといった懸念材料があるものの、市場は、過去の酵素ブームの経験を踏まえ、ブームに左右されない市場構築に向け、前進している。

国内、ユーザーの裾野広がる 海外からも注目度上昇  

健康維持・体質改善を目的とした「断食(ファスティング)」は、コロナ禍の生活で女性層を中心に関心が高まった。自身の健康状態を見直す、身体をメンテナンスする機会となり、酵素商材の注目度が上昇し、市場活性化に繋がった。コロナ収束に伴い、断食ニーズは一服したものの、体感性の高い酵素商材として、ダイエットを目的としたユーザーからの支持は相変わらず高い。また今回、原料・OEM、販売メーカーからは、「“腸活”が浸透し、イベントなどで女性の反応が良い」「日々の健康維持や、身体の免疫を高めることを目的に購入するケースが目立つ」「食事代わりにドリンクを利用する人が増えている」などの声が聞かれ、利用方法が広がっている様子がうかがえた。さらに、「需要増を受け、中国向け原料を独自開発した」「米国向け商品を拡充する」「マレーシア、インドネシアへの輸出が伸長した」「発酵コスメとして海外で採された」など、海外展開が実を結び、市場全体の底上げに繋がっているようだ。

 

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