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【グルコサミン】流通量1,300t台堅持 

グルコサミンは長年に亘り、関節サポート素材の代表格として高齢者ユーザーに支持されている。競合
素材が台頭する中でも、体感性に加え、認知度が高いグルコサミンは底堅い需要があり、国内流通量は前年並みの1,300t台を維持したと推測される。機能性表示食品では、「関節」「肌」カテゴリーで240品を超える。ここ数年は、N-アセチルグルコサミン(NAG)を機能性関与成分とした受理件数が増加。良質な甘味などから一般食品への利用が進み、市場全体の底上げに繋がっている。また、機能性に関するエビデンスデータの蓄積が進み、新たなヘルスクレームでの届出準備を進める動きがみられる。

関節サポート素材の代表格

日本の高齢者人口は3,600万人を超え、全体の 3 割弱を占める。加えて、団塊世代が75歳以上になり、先進国の中でも急速に超高齢社会化が進む。こうした中、関節サポート素材の代表格・グルコサミンは、抜群の認知を誇り、販売チャネル問わずサプリメントが流通。高齢者を中心に高い支持を得ている。TPCマーケティングリサーチは昨年11月、足腰の衰えの改善を目的に健康食品を摂取している50~70代男女1,030人を対象に「ロコモ対策商品ユーザーの実態とニーズ」と題した調査を実施。主な症状は、「腰の痛み」「膝の痛み」「体の硬さ」の回答が多かった。これらの原因は、「加齢・老化」「筋力の低下」「運動不足」が全体の 5 割以上を占め、特に、「階段の上り下り」「立ち上がる時」「歩行時」に強く感じる傾向がみられた。対策として意識的に摂取している成分は、「グルコサミン」が53.4%でトップだった。こうした調査からも高齢者ユーザーのグルコサミンに対する信頼の高さがうかがえる。

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