好調な通販、海外案件は小休止
東日本大震災による景況への影響が懸念される中、化粧品受託メーカーの受注は3月こそ大幅な落ち込みとなったが、4月から5月にかけて受注が再開するなど回復基調に転じていることが本紙の取材・アンケート調査で明らかになった。
11年上半期の経営状況では「良かった」と回答した企業は21%にとどまり、「悪かった」の31%を下回った。
しかし、下半期の経営予想では、逆に「良くなる」が40%に上昇し、「悪くなる」と回答した企業は8%へと大幅減少、予想以上に回復のピッチが早いことが浮き彫りとなった。
その背景には好調を持続する通販化粧品、大手化粧品メーカーのアウトソーシング化に拍車がかかり受託マーケットが拡大していることが挙げられる。
ただ、その一方でオリジナリティに富む企画提案力や独自の製造技術を持たない企業の淘汰も進んでいる。
回復基調に向かう11年上半期の化粧品受託市場の動向をレポートする。