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中国市場に商機、日本のサプリに「安心」

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 国債医薬品原料・中間体展「CPhi中国」の最近の動向を探るために、上海を訪れた。7年振りである。6月21日に開幕となった「CPhi中国」「Fi中国」「Hi中国」「Ni中国」の4つの展示会が10ホールを使い開催された。開幕前から長蛇の列が出来、さすがに沸騰中国のイメージにふさわしい幕開けとなった。

 「Fi」は食品素材・添加物展で、欧州を軸に、ロシア、南米など世界に広がり、アジアではインドネシアやタイ、ベトナムなどに広がっている。また、「Hi」は日本生まれで、食品開発展(「Hi」)に続き、欧州と中国でもスタートしている。まだローカル色が強いが今後の発展が期待される。そして「Ni」は健康食品の展示会である。規模はCPHiが7館、その他が各1館という規模で、圧倒的にCphiが大きい。日本からの出展、来場者も大半がCPhiのなじみの客である。さまざまな調査で、中国健康食品市場の規模が喧伝されているが、展示会を見る限り、巷に言われるような迫力は伝わってこない。

 我が国でも知られているクロレラやスピルリナ、お馴染みの人参、欧州やカナダのハーブなどに加え、シリマリンやダイエット食品なども出品されていた。健康食品に群がるような過熱感もない。台湾や韓国、その他のアジアの国々からの参加も目立つ(逆に中国勢の顔が相対的に目立たない)。関係者も「(世界的なブランドの)CPhiとの併催で、サプリメントの格上げに繋がった」などの声も聞こえるほどで、日本で見聞きする健康食品市場への期待と現実は違う。

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 夢に浮かされているような部分もあるのかもしれない。ただ、潜在市場は大きく、その割には、自国の商品についての懐疑的な見方をする来場者も少なくない。原子力問題があっても、政府の考えとは別に、日本ブランドへの信頼は大きいようだ。来年は、6月21日から23日まで上海で開催予定。

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