大麦若葉中心に売上拡大、新素材は機能性に照準
3年連続で成長を続け、昨年700億円の大台に到達した「青汁市場」。その勢いは今年上半期も継続された。
3月の大震災以後、野菜不足や放射線の影響に伴う特需が発生したほか、新規アイテムとして商品化する動きも活発化。
受託加工やOEMメーカー側からも、「異業種からの引き合いは依然として多い」、「受注量は有機原料や国産原料を中心に増加している」などの声が多く聞かれ、不況感はない。
従来の主要顧客である中高年層に加え、“家族で一緒に飲める青汁”の投入も相次ぎ、新たな市場開拓の取り組みとして注目されている。
ここ数年、青汁原料の国産へのシフトが進んだが、震災以降、中国やニュージーランドなど海外産の需要も回復傾向へ。
末端市場では国産原料を使用した高額商品と薄利多売型商品が流通し、二極化が鮮明となっている。