米国では2010年のハーブサプリメント販の売り上げが3.3%の成長を遂げ、52億ドルに達したという。アメリカンボタニカルカウンシル(ABC)の機関誌“HerbalGram”によると、人気商材は、一般食品および大型スーパーチャネルでは、1位クランベリー、2位ノコギリヤシ、3位大豆、4位ニンニク、5位イチョウ葉、自然食品等専門店チャネルでは、1位フラックスシードオイル、2位穀類(小麦・オオムギ)、3位アロエ、4位ウコン、5位ステビアとなった。
今年新たに売上トップ20に入ったのは、Hemp(麻)。米国では、麻油をソフトカプセル加工したものが売れ筋となっており、2010年の販売額は専門店ルートだけでも400万ドル以上、前年から10%以上売り上げを伸ばした。麻の実は高タンパクオメガ3系脂肪酸が豊富に含まれる素材として、健康によいというイメージが広がっているという。
一方、2009年には新型インフルエンザの感染対策としてエキナセアやエルダーベリー特需に市場は沸いたが、2010年はブーム一過により、エキナセアサプリメントの売り上げは大きな減少を見せた(一般食品店ルート20.7%減・自然食品専門店ルート12.4%減)。
また、訴求ポイントとしては、「コレステロール値を正常に保つ」「血糖値管理」「尿路対策」などがポピュラーで、数種のハーブを組み合わせたコンビネーションサプリメントが人気を集めている。