28日に閉幕した「ダイエット&ビューティーフェア」。観光庁・溝畑長官の記念講演「健康、美容、スパは魅力ある産業」との激励で始まった同展は出展企業数も来場者数も昨年比で拡大、美容・スパ、スポーツなどの成長分野の底力を見せ付けた。
イベントやセミナーも同展ならではのユニークな企画で、スパや温泉・リゾート運営から、ヨガ、アーユルベーダー、スポーツプログラムなどの各分野で活躍する講師陣を迎えたセミナーが人気を呼んだ。そのなかで、中国の健食市場や、SNSなどのビジネスセミナーも地味ではあるがこれからのトレンドを手にする上で興味深かった。同展がビジネスショーとしての本来機能に加え、セミナーやシンボジウムを通じての情報提供の場としても評価が高まっていることも最近の傾向だ。
ソーシャルネットワーキングサービスでは、ツイッターやフェイスブックなどを凌駕する勢いの我が国のmixiの講演が興味深かった。サロンなどの個人店でmixiがどのように活用できるのか。ネイルや美容室、エステサロンでの取り組み事例が紹介されたが、印象としては、楽天が店舗販売であれば、mixiはネットワークビジネスに近いのか。どんどん進化し、新たな可能性が生み出されているが、成功事例としては組み合わせ可能なスポーツシューズの話で、販売高(一時期)世界ナンバーワンという衝撃的な販売実績を生み出した成功ストーリーが紹介された。健康食品分野での可能性はあるのか。
来週開幕の食品開発展でも、「ソーシャルメディアと機能性食品」の講座が用意されているが、来年三月の健康博では、健康分野の通販のリーダー企業300社ほどを招待し、mixiなどの新しいSNSと健康産業の可能性を探って行きたいと考えている。ディズニーワールドのような世界が広がるかもしれない。ちなみに「ダイエット&ビューテーフェアー2012」は来年9月10日から12日まで。