6,500tに、震災後も成長持続
大震災による東北地域での販売停止、限定的輸出規制など、コラーゲン業界にとっても大きなマイナス要因が重なった昨年。
しかしコラーゲンペプチドの国内流通量は引き続き好調を維持。震災の影響を大きく受けたゼライスや、ニッピ、新田ゼラチンの2大サプライヤーを含む日本ゼラチン・コラーゲンペプチド工業組合の会員企業は前年横ばいの年間推定5,000t強を供給。
このほかの国内有力サプライヤーや、ルスロ、ジェリタ、PBゼラチンなどの海外勢などを加え、コラーゲン原料流通量は年間6,500tに迫ると見られる。
ただ、コラーゲン市場の成長率は年々鈍化し、美肌訴求の市場としては飽和感も。こうした中、今後さらに進む高齢社会を見据え、骨や関節の訴求を強める動きも目立ち始めた。