健康博覧会が16日閉幕し、今週からは国際的な医薬原料などの展示会CPHI(UBMグループ主催)が開幕し、世界各国から関係者が集まっている。
「健康博覧会」「東京ヘルスコレクション」は健康ビジネスや健康情報提供の展示会で、人口減少と高齢者の増加の構造の中で、数少ない成長分野の展示会である。女性の平均寿命が90歳になろうとしているなかで、健康で長生きのための専門書が書店を賑わし、新聞各紙の広告もサプリメントや通販の美容商品、高齢者向けの旅行広告で占められている。ついにコンビニエンスストアーも量販店も、高齢者向けの店舗作りや品揃えを加速させ、美容、健康、余暇などの分野への注目度はかつてない高まりを見せている。
先週、開かれた「健康博覧会」「東京ヘルスコレクション」も、オーガニック分野などを中心に、流通関係のバイヤーが顔を揃え、通販大手のトップや各販売組織の代表の来場が相次いだ。
こうしたなかで30年を経た健康博覧会は、次の30年に向け新たなチャレンジを開始する。
次回は「健康食品」「健康機器」「フィットネス&スポーツ」「オーガニック」「化粧品・美容」「通販サポート」の6つの専門展と「東京ヘルスコレクション」の+1で、7つの展示会に生まれ変わる。目的は細分化される流通関係者とのきめ細かいビジネスマッチングである。しかるべき企業がしかるべき展示会にゾーニングされ、それらの商品、サービスを求める多様なニーズを徹底的に掘り起こし、両者を有機的に結びつける。セミナー・シンポジウムも、オーガニック分野や地方の健康商材の紹介シンポに多数の関係者が集まり、アンケートでもビジネスマッチングが進んだことがわかった。
2013年は3月13日より15日まで、東京ビッグサイトで「確かなビジネスマッチング」をテーマに健康博が一新され開催される。成長する健康産業を象徴する展示会へ乞うご期待。