「食品開発展2012」は3日開幕、雨天にもかかわらず国内外の多数のバイヤーが駆けつけ、各所で商談の輪が広がった。展示会には、大手メーカーや健康関係の専門企業、安全性確保に向けた専門メーカーなど540社の素材や技術が顔を揃えた。
ユニテックフーズは欧州の産学官のクラスタービジネスから産まれた植物ステロールなど新素材を揃え、太陽化学はオープンイノベーションを目指すNDS(ニュートリションデリバリーシステム)を引っさげ、カプセルメーカー各社も新技術を紹介している。2013年の取り組みが注目される内外の新素材、新技術などが一堂に集まり、話題の素材や技術も目白押しとなっている。いずれも食品関係者には必見の情報が集約されている。
また、記念セミナーや企業プレゼンセミナーなど総数で400講座に迫るセミナー、シンポジウムも同時開幕、中国健康食品セミナーでは「2015年には市場規模4500億元、売り上げ100億元の企業を10社以上にするという政府の方針が明らかにされた。因みに2011年の市場規模は2600億元である」や米国の市場予測セミナーでは「2016年には16兆円の市場規模になる(現在は13兆円)」など、世界各国の好調なサプリメント市場の予測が紹介された。
今日4日は、青大豆(日清ファルマ)、マキベリー(オリザ油化)、沈香葉(アピ)、ブルーベリー(カナダ)、ブルーベリー葉(備前化成)、βグルカン(同協議会)、レスベラトロール(BHN) 、ヘスペリジン(林原)他多くの新素材が、また、海外の食品・サプリの最新トレンド(DSM)など多数の新素材や新技術などのプレゼン(無料)が集中して開催される。また、記念セミナーではアクティブシニア市場にフォーカスしたエラスチンやコラーゲンなどの食品開発セミナー、カナダの機能性食品の最新市場動向、機能性食品の開発手法などのセミナー(記念セミナーは有料)などが予定されている。詳細はホームページ(http://www.hijapan.info/index.php)か会場で配布中のセミナープログラムを参照。。
来場の内訳はまだ集計されていないが、欧米やアジアの関係者も増えており、来年からの国際化に向けた取り組みの前哨戦として、アジア、欧米のバイヤーも目立っており、各社とも2、3日目に向けた取り組みに一層の期待を寄せている。開会時間は午前10時より午後5時まで。