今月17日・18日、都内で「第15回日本補完代替医療学会学術集会」が開催された。
「予防医学からみた高齢化社会における補完代替医療の役割」をテーマに、特別講演やデータセミナーのほか、40以上の一般演題が発表された。
特別講演では、西台クリニック・済陽高穂院長ががん患者に実施した食事療法で一定の改善がみられた治療成果を報告。
「がん発生の要因が食事や喫煙など、生活習慣に関わる部分が非常に多い」とし、「がん患者の治療現場、また予防面において栄養・食事指導は極めて重要と考える」と述べた。
順天堂大学・白澤卓二教授は、“サクセスフルエイジング”についての秘訣を紹介した。
「日本人の100歳以上の高齢者数は約5万人だが、そのうち、健康的な人は2割、介護が必要な寝たきり状態の人は8割。どちらの状態で誕生日を迎えたいですか? 2割になるための“サクセスフルエイジング”が必要」と訴えた。
また、食事・運動・生きがいが長寿に影響すると言及。
食事の部分では、「食べ過ぎず、カロリーを控えめにした栄養バランスのとれた食事が長寿遺伝子を活性化させる」と説明した。