米国立健康研究所(NIH)は先ごろ、サプリメントを用いた眼病の予防効果に関する研究AREDS 2スタディ(The Age-Related Eye Disease Study2)の結果を公表した。
同研究は、米国82医療機関が参加し、50~85歳の4 千人以上を対象に2006年から5 年間ヒト介入試験を実施したもの。
研究の結果、食事由来のルテインやゼアキサンチン摂取が乏しい群では、ルテイン・ゼアキサンチン含有サプリメントで、加齢性黄斑変性(AMD)の進行を26%抑制することが確認された。
さらに、重症白内障のリスクを36%減少させ、白内障手術までの進行を32%減少させることも明らかとなった。
AMDは進行すると視力の著しい低下を招き、失明につながる疾患だ。
米国では200万人が罹患しており、800万人がリスク保有者。さらに2,440万人が白内障を罹患しているとの統計もある。