消費者認知向上、免疫系商品に追い風
生体の重要な防御システム「免疫」。この数年の新型インフルエンザやノロウイルスなどの流行は消費者の免疫に対する認識を急速に高めている。
本紙が12月に行った受託製造企業調査では免疫力増強の商品受注は第5位、1月に食系店舗に行った2012年度の売れ筋素材のランキングでは乳酸菌・乳酸菌生産物質は第1位になっている。
商品ではTV番組などでインフルエンザ予防効果が期待されることが紹介された㈱明治のヨーグルト商品が、品切れ状態になったことは記憶に新しい。
さらに健康書籍も腸内環境や自律神経と免疫の関係を紹介した書籍が複数出版され、どれもベストセラーとして好調で、健康志向の高い消費者の認知をさらに広げてきている。
健食業界でも4年前の新型インフルエンザの流行を契機に、従来からのアガリクスや霊芝などのキノコ類、プロポリスやローヤルゼリー、ラクトフェリン、プロバイオティクス製品などが、その予防対策商品として注目された。こうした商品は新たなリピーターを獲得している。
最近ではこのほか独自素材も市場に投入され提案が活発化し始めている。