今年は健食市場の停滞感もささやかれているが、健食受託企業の設備投資は約半数の企業で実施される見通しだ。健食GMP導入の動きもますます加速しており、「品質・衛生管理面」を補強する各種加工機器の需要はまだまだ高い。こうしたGMP仕様に加えて「生産効率向上」や「コンパクト設計」、「少量サンプルでも加工可能」、「メンテナンスの容易さ」といった「“サニタリー性”を高めた機器は、特に高い需要がある」(機器メーカー)という。一方、他業種向けの機器をスペック変更し健食業界に提案する動きも引き続き活発なほか、欧州等海外の食品業界で高いシェアを誇る機器を国内市場に導入する動きもあり、依然熾烈な提案競争が続いている。健食市場では、加工機器の性能自体が健康食品の商品開発・設計・特長に大きく関わるケースも多い。加工機器メーカー各社の最新動向をレポートする。