輸入オーガニックを基軸に売上拡大
大手コンビニ「ローソン」がオーガニック宅配「大地を守る会」と事業提携を行うなど、大手流通現場ではオーガニック分野への新規参入が目立つ。
輸入製品は質・量が充実し、国産製品もチャネルの拡大でオーガニック&ナチュラルを志向する消費者ニーズを捉えようと動き出している。
閉塞していた消費の起爆剤として、オーガニック&ナチュラル製品に期待が集まる。
米国では1990年には10億ドル市場から2011年には292億ドルと約30倍に伸張した。
すでに米国の飲食売上の4.2%はオーガニック製品が占めており今後も年率10%成長が続くとみられる。
米国とオーガニックの相互承認を行っているカナダでもオーガニック市場は急拡大を遂げ、37億ドル規模となった。
北米の一般家庭の8 割はオーガニックユーザーとの報告もあり、利用者層に厚みが出てきた。
専門店のみならず、スーパーマーケットチャネルでの販売も伸びており、オーガニックは一般の生活に浸透している。
韓国や中国、ロシア、ASEANなどの地域でも健康意識の向上から、有機食品・商品への関心は高まっている。
アフリカ諸国では有機栽培を取り入れた農業経営で付加価値生産を目指す動きも加速してきた。
オーガニック志向が世界的な広がりをみせている。