キーワードは“元気な高齢者”、レジャー産業の主役に
2012年の余暇市場が微減となり、震災前の水準をも下回る中、5年ぶりのプラスとなったスポーツ分野でサプリメントが伸長していることが、公益財団法人日本生産性本部が先月2日発表した『レジャー白書2013』でわかった。
60代が余暇市場の主役に躍り出る中、中高年向けスポーツサプリメントが支持されている。
市場規模は算出していないが、スポーツサプリメントは「巨大なマーケットになりつつある」。
健康食品は中高年層をターゲットとした場合、栄養補給や抗ロコモだけでなく、スポーツを楽しむ“元気な高齢者”向けの商品開発の重要性が増しそうだ。
スポーツ部門の市場規模は3兆9,150億円で前年比0.6%増。わずかながらも5年ぶりのプラスとなった。
日本生産性本部によると、「特に、用品市場の回復基調が明確」という。
白書では、スポーツサプリメントが「中高年層向けに大きく伸びている」ことを指摘。年代別にその必要性が認識されるようになり、アンチエイジングや美容系など、多様なサプリが登場していることを紹介している。例えば「山岳マラソンで栄養コントロールするためにスポーツサプリメントが利用されている」という。
スポーツサプリメントの市場規模は算出していないが、「全般的に単価は高く、巨大なマーケットになりつつある。効果的な利用を促すアドバイザーが必要とされている」という。
各地で行われるマラソンなどのスポーツイベントでは、大手企業を中心に健康食品のサンプリングを行う動きも広がっている。
アスリート向けにとどまらず、ライトなスポーツ愛好家に浸透すれば、スポーツサプリメント分野はさらなる成長が期待できそうだ。