ドクターセラム㈱(東京都渋谷区、03-5728-8825)は、自社製品『セラム-シルクフィブロイン』に腎機能低下抑制作用を確認、エビデンスをもとに相談薬局、医家向けルートへの販売を加速させる。
医療法人社団博心厚生会・九段クリニックの阿部博幸氏との共同研究による試験で、糖尿病性腎症18人を対象に1 年間、同品を摂取してもらい、投与前後の腎機能およびHbA1cの変動を考察。
腎機能は血清クレアチニン、eGFRともに悪化を示す傾向はなく、腎機能が維持され、HbA1c値も改善がみられた。
また、腸管内吸収試験では97%が吸着剤として作用した後に便に排出され、シルクフィブロインの有効かつ安全性が示唆された。
本研究成果は「第16回国際個別化医療学会学術集会」で発表している。吉川育矢社長は「糖尿病が原因で透析を開始する割合は4 割を超える。
対応する医薬品も少ないのが現状。シルクフィブロインの新たな可能性を見出すことができた」と話す。