約600社・840小間、アジア最大に
健康食品新制度、海外からの関心も
機能性食品素材に関するアジア最大の展示会「食品開発展2013」(主催・UBMメディア)が10月9~11日、東京ビッグサイト(西1・2ホール&アトリウム)で開催される。今年で24回目。
開催規模は、素材サプライヤーや受託製造企業などが出展する「Hi(Health Ingredients)」と、各種分析機器や製造機器などを紹介する「S-tec( Safety and Technology)」の2 大ゾーンに、計約540社(共同出展を含めると約600社)が集結する。
「健康寿命を延ばす素材」「新規ロコモ素材」など、多種多様な素材が一堂に集う。健康食品の機能性表示解禁が6月に閣議決定して以降の最初の機能性食品素材展として、関連セミナーは瞬く間に満席に。
来年度にスタートする新制度を控え、業界内外からの注目度が急上昇しており、濃密な情報交換・商談が行われそうだ。
海外からは20カ国・地域から約100社が出展。
米国、カナダ、中国、韓国、台湾、ドイツ、スイス、マレーシアなどの企業が来日し、日本市場進出に乗り出す。
記念セミナーは、健食新制度を踏まえた講演から注目の新素材まで、最近の動向を踏まえた26講座を実施。
「動き出した機能性表示~最新情報」(大阪大学大学院、森下竜一氏)、「食品の機能性研究、過去の経緯と機能性表示に向けた戦略的取組」(農林水産・食品産業技術振興協会参与、岩元睦夫氏)など4 講演を行うTTCセミナー「機能表示の規制緩和と機能性食品市場の展望」は募集からまもなく満席になった。
「食品表示のこれから」では、消費者庁の担当官3 人による講演を実施。「食品表示法成立で食品表示制度はどのように変わるか」「栄養成分表示の義務化と機能性表示の今後」などの講演が行われる。
約330講座を実施するプレゼンセミナーでは、出展各社の最新知見や新素材の発表が目白押し。「美容」「美肌」を演題に組み込む企業が相当数に上っており、この分野の商品開発が引き続きトレンドになっている様子がうかがえる。ヒアルロン酸、エクオール、月桃葉、高麗人参、アーティチョークほか、多種多様な素材の発表が行われる。