健康イメージが定着 “n-3系脂肪酸”
n-3系脂肪酸の機能性が、高い評価を獲得し認知度が向上。えごま油、アマニ油といったn-3系脂肪酸を高含有する植物油がTVや雑誌に取り上げられ人気となっている。
また、チアシード、サチャインチといった高い機能性を有する新規の植物油も台頭してきた。
栄養政策を追い風に認知度が向上
主に植物油に含有する栄養価として、n-3 系脂肪酸(α-リノレン酸、EPA、DHAなど)、n-6 系脂肪酸(リノール酸など)、n – 9 系脂肪酸(オレイン酸)などがあり、これらは「多価不飽和脂肪酸」と言われる。
体内で生成することが不可能なため、食物など外部から摂取する必要があり、必須脂肪酸とも呼ばれている。
機能性油として、アマニやえごまなどの植物油に注目が集まったのが2005年。
厚生労働省が一般的なサラダ油などに多く含まれるn-6系脂肪酸に対して、n-3系脂肪酸が欠乏傾向にあるとして「日本人の食事摂取基準」にn – 3 系脂肪酸の摂取目標を設定したのがきっかけ。
次に、消費者庁が行った「食品の機能性モデル事業」でn – 3 系脂肪酸であるEPA、DHAが“機能性について明確で十分な根拠がある”というA評価を獲得した。
機能性が裏付けられたとして、n-3 系脂肪酸に対する認知度、市場性が一気に高まった。
さらに、女性誌でも燃焼しやすく、皮下脂肪に蓄積されにくい脂肪酸として特集が組まれ、ビューティの観点からも話題になっている。