新たなキーワードは「肌細胞ケア」
化粧品、サプリメントなどを加えた美肌市場はこの数年、着実に伸長している。
経済産業省の化学工業統計をみると、2012年のスキンケア化粧品の国内販売金額は約6,380億円。
さらに薬用化粧品や光老化予防商品(UVケア)、海外ブランド化粧品、美顔器、美肌サプリメントなどを加えると、広義の美肌マーケットは1兆円を優に超え、毎年のように様々な訴求が行われている。
今夏、カネボウ化粧品の回収事件により、その中のひとつである「美白」市場への影響も懸念されたが、業界への悪影響は意外に少ないとの声が多く、より「効果+安全性」を付与した製剤開発に関心が高まってきている。
このほか、2011年に新効能の表示が認められた抗シワ製品、そして海外コスメの影響から「肌細胞ケア」「幹細胞コスメ」「ステムセル」などのいわゆる「細胞系コスメ」も注目されてきている。さらにインナーケアの重要性から、内外美容商品の提案も活発化し始めている。