糖化ストレス研究会は先月26日、第5 回糖化ストレス研究会講演会を都内で開催。約50名の関係者が参加した。
講演では、宮崎県健康づくり協会健康推進部次長で平和台病院内科医師の谷口尚太郎氏や、熊本大学大学院生命科学研究部助教の藤原章雄氏ら4 名が登壇した。
谷口氏によると、糖化ストレスは内因性起因と外因性起因に大別できるといい、食事のコントロールが重要と指摘した。
食後血糖の上昇により糖化ストレスが増長する内因性に対しては、間食を減らす工夫や食後血糖を急激に上げない食事の摂り方が必要とし、食べ物そのものに含まれる糖化終末糖化産物(AGEs)を経口摂取することで糖化ストレスにさらされる外因性に対しては、調理の仕方や摂取量をコントロールする必要があると説明した。
現在、40歳以上の3 人に1 人が糖尿病もしくは糖尿病予備軍と推計され、国民病ともいわれる状態において、糖化ストレス対策がさらに重要になると同氏は指摘。
脳梗塞や心筋梗塞、骨粗鬆症や認知症など、糖尿病合併症ともいわれるようになった疾患においてもAGEsが大きく影響しており、臨床現場における糖化ストレス軽減の手立てが肝要と締めくくった。