東京五輪開催、市場活性化の起爆剤に
アスリートから裾野広がり、高齢者もターゲットへ
アスリートを中心に市場が形成されるスポーツニュートリション―― 近年、マラソンやジョギング、登山ブームのほか、健康な体力を維持しようとするアクティブシニア層の消費拡大により、スポーツニュートリション市場の裾野は一般ユーザーへと広がっている。
メーカー側では、各種スポーツ大会が開かれる会場でのサンプル配布やスポーツ栄養学などに基づく栄養指導などに注力しており、新規顧客の開拓へとつなげている。
9月7日に開かれた国際オリンピック総会で、2020年の開催都市として東京を選定。
今後、東京五輪を見据え、スポーツサプリの商品化や販売展開に拍車がかかることが予想される。
また、スポーツジムやフィットネスクラブでは、運動意識の高いアクティブシニアを中心とする中高年層の会員が年々増加。またマラソン大会やトレイルランニングでも、時間とお金に余裕のある高齢者の参加が目立っている。これらを背景に、中高年層に向けたスポーツサプリや、ロコモティブシンドローム、サルコペニア予防を目的とした商品投入が活発化している。
幅広い世代で健康志向が高まる中、さまざまな訴求をもって、各社の新たな商品化や販売に向けた提案活動が活発化しそうだ。