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化粧品受託製造

7割が増収、売上2ケタ増も3割に
異業種からの受注獲得で明暗も
 本紙が化粧品受託製造企業約180社(有効回答71社)を対象に実施した取材およびアンケート調査によると、2013年は7割強の化粧品受託企業が増収となり、2ケタ増の企業も3割近くに上った。
 また経営状況について「良好」と回答した企業は3割に上り、前年の調査に比べ6ポイント上昇。今年上半期の調査と比べると、美白化粧品の問題などが影響し7ポイント減となったが、来年は5割強が「良くなる」と回答した。
 一方で、企業間競争は激化しており、収益面では苦戦する企業も見られた。


 化粧品市場への新規参入が活発化する中、化粧品受託各社では受注獲得に向け、低価格、小ロット~大ロット、スピード納品、企画提案力、技術・研究開発力、高い品質・衛生管理体制など多様な要望への対応が求められている。
 国内の化粧品市場はここ数年、1 兆4,000億円台で頭打ちとなる中、エイジングケアに対するニーズの高い中高年層の女性顧客を数多く抱える健康食品メーカーの化粧品市場への参入が、これまで以上に加速している。
 ヒット商品も続々と誕生しており、有力メーカーを中心に化粧品販売への参入を検討する動きも活発化している。
 これら新規参入企業の商品開発や販売展開などをサポートする化粧品受託製造の業界では、化粧品メーカー側におけるアウトソーシング化の加速、異業種参入企業からの受注獲得などを追い風に売り上げを伸ばす企業が増えていることが、今回の調査からも明らかとなった。

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