「糖管理サプリ」560億円、予備軍への採用加速
国民の5人に1人が糖尿病有病者・予備軍といわれる中、国では医療・介護費の高騰を抑制するため、糖尿病の予防対策を強化。
糖尿病の発症と関連の深い肥満対策の一環として、2008年4月に特定健診・保健指導を始動させた。
昨年12月に発表された国民健康・栄養調査では、糖尿病予備軍は減少したものの、糖尿病有病者は過去最高を記録。今後、糖尿病予備軍をさらに減少させる実効性のある支援策として、トクホや健康食品の活用が注目されている。
トクホでは血糖値関連が200億円市場を形成。それ以外の健康食品を含めた市場規模は前年比2%増と560億円で推移した。
昨年は、桑葉、ギムネマ・シルベスタ、コタラヒム、アオバナなどを配合した青汁や健康茶、青汁などが好調だったほか、カイアポイモやヤーコンなども順調に売り上げを伸ばした。抗糖尿訴求のほか、ダイエット食品用途での採用も増加し、トクホを含む抗糖尿健食市場は560億円前後で推移した。
今年も抗メタボおよびダイエット食品の市場拡大や、中高年層におけるスポーツ人口の増加などと連動する形で、抗糖尿素材の引き合いが活発化しそうだ。