介護・医療食の大手食品、専門メーカーが一堂に
来月19、20日の2日間、東京ビッグサイトで介護食、高齢者食の専門展「メディケアフーズ展2014」が開催される。
ニュートリー、テルモ、キッセイ薬品工業をはじめ、市場の将来性を見据え、ヤクルト本社、キッコーマン食品、日本水産など食品メーカーも多数参加。前回を大きく上回る6割増となる。
2日間にわたるセミナーも見所満載。医療と介護と生活支援を組み合せた地域包括ケアシステム、在宅訪問における栄養食事指導、ロコモ・サルコペニア対策―― など、広がる市場を勝ち抜くヒントが詰まった企画が揃う。会期中は統合医療の専門展「IMEC(第10回統合医療展)2014」も同時開催され、両展合わせて200社以上が一堂に会する。
「IMEC 2014」と併催で前年比6割増と過去最大規模に
『メディケアフーズ展』は、UBMメディアが主催する今年最初のビジネスショー。高齢者、要介護者の増加などを背景に、出展社数は年々増加。今年は115社が参加し、前年比6割増となる。併催の『IMEC 2014』も増加しており、全体では、205社・220小間(昨年145社・149小間)と過去最大の規模となる。
高齢者人口の増加で、在宅ケアなどの拡大が進み、介護食・医療食の流通が量販店、ドラッグストアなどへ広がっていることも好調の要因に挙げられる。
農林水産省食糧産業局によると、介護食品の潜在市場は、約2兆5000億円と試算しており、市場にけるポテンシャルの高さがうかがえる。
会場内は、「高齢者の食を、もっと豊かに~病院・施設から在宅まで~」をテーマに、介護食・嚥下食、医療食・栄養調整食、高齢者向けデザート・スイーツ、宅配食・在宅高齢者食、健康志向食品などの商材・サービスがずらりとならぶ。
主な出展企業は、アスザックフーズ、岩谷産業、キッコーマン食品、キッセイ薬品工業、極洋、東洋ライス、テルモ、新田ゼラチン、日本水産、ニュートリー、ハナマルキ、ヒガシマル醤油、フジッコ、マルハニチロ食品、ファイン、武蔵野フーズ、ヤクルト本社、理研ビタミン――など、専門メーカーから食品メーカーまで国内の有力企業が顔をそろえる。