抗酸化分析、生体内評価の提案活発化
近年、機能性素材は様々な生理作用や薬理作用が見出され、生活習慣病予防やエイジングケア対策への貢献が期待されている。
その中でもっとも注目されているものの1つが抗酸化作用であり、化学発光法、ESR法、ORAC法(活性酸素吸収能力法)など多くの方法を用いて、評価がなされている。
ORAC法は1993年、米国NIHの1つである米国国立老化研究所(NIA)が、米国の『Free Radical Biology & Medicine誌』に報告したことから始まる。
それ以来、米国農務省(USDA)がそのウェブサイト上に抗酸化値であるORAC値を掲載し、米国における抗酸化評価として主流を占めるようになった。
今後、多くの研究者が健康増進機能性の研究に参入することによって、研究の進展が大いに期待される。また、抗酸化の測定メカニズムについても多様なことから、測定についても研究者の間で様々な議論が続き、異なる指標をターゲットにした測定法や機器などが開発されている。
来春の機能性表示解禁を控え、表示に対応した訴求としてますます注目が高まっている。