「食事療法を医療の中心に」(松岡瑠美子氏)
19日と20日の2 日間開催された「IMEC2014(第10回統合医療展)」の専門セミナー「個の医療、個の予防への提言―治療としての食生活―」には、若松河田クリニック院長の松岡瑠美子氏が登壇。140人以上が聴講した。
松岡氏は、8,000例に及ぶ診療データを背景に、食事療法で腫瘍マーカーを改善した例に触れ、「食を治療のひとつに入れる療法が重要」と強調。国民の健康寿命の延伸に、“個の治療・予防・検診システム”が大切と語った。また、石井食品やデザイナーフーズ、トータスなどと運営する“元気で働くヘルシーエイジングプロジェクト「GENKI HOUSE LUCE」”も紹介。プロジェクトでは、治療の根本に「質の高い食事療法」と衣食住の見直しを位置づけ、①脂質代謝異常の有無とリポタイピング、②個人の体質にあった質の高い食事療法(総カロリー量、塩分量、野菜量、食事回数・時間、機能性野菜)、③機能性衣服、温熱療法、④安全で体に優しい建材やすみやすい家作り、⑤唾液・酸化還元確認計で良還元・超還元状態に体調を整える―― などの取り組みを推進。「プロジェクトを根付かせ、国民の健康寿命の延伸を力強く進める」と語った。