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速崩壊性を実現、賦形剤『エフメルトF1®』の採用進む

 富士化学工業㈱(医薬原薬事業部:東京都港区、03-3437-2341)では、口腔内崩壊性を有する食品用賦形剤『エフメルトF1®』の用途開拓に注力している。
 「重質で流動性に優れる」「成形性に優れ、崩壊性とのバランスが良好」「直打で簡便に速崩壊性タイプの錠菓が製造可能」「口腔内で速やかに崩壊するため、水なしでの服用が可能」などの点が評価され、①(胃の運動能力や咀嚼能が低下した)高齢者用の錠菓、②子供向けのビタミン・ミネラル錠菓、③味覚にもこだわった“食べるサプリメント”用途で採用件数を増やしている。
 『エフメルトF1®』(特許申請中)は、デンプン、セルロースを主体とする賦形剤で、無機物からなるスプレードライ顆粒。医薬品分野で世界のトップランナーとして評価されている同社のスプレードライ技術を活用し、流動性・成形性の改善を実現している。崩壊時間に関する比較試験では、『エフメルトF1®』を使用した錠菓は、従来の糖類・セルロースを主体とする賦形剤を使用した錠菓に比べ、崩壊時間が鉄・銅・VB錠で約5 分の1 、亜鉛・セレン・クロム錠で約2 分の1 に短縮することを確認している。今後も、ニーズに応じて、随時崩壊性試験を実施していくほか、グレードアップ品の開発にも対応していく。

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